釣ったカワハギを美味しくいただくために絶対に欠かせないこと、それが血抜きと絞め!
カワハギって結構傷みやすいお魚。
肝は特に血の多い臓器なので、釣ってそのままにしておくと美味しくいただくどころか、下手すると食べられない物になっちゃう!
だから、お家に帰って美味しく食べるためには、釣ったらこれだけはやってほしいのよ!
と、いうわけで釣ったらまずやっていただきたいのはズバリ血抜き!
血抜きをするのとしないのでは見た目も味も天と地ほど違いがあるのです!
この違いをカメラに収めてみました。
右が血抜きした肝。
左が血抜きしてない肝。
さぁ!口の中で濃厚にトロっととろけると思われる肝はどっちですか~っ!!
左が美味しそうと思われた方は血抜きは不要、できるだけ早くに食べてね ^ ^;
右の方がおいしそうだと思った方は、是非血抜きすることを推奨します。
これだけの違いがあるのですよ。
ちなみに、触った感触も違います。
血抜きした肝は血が抜けている分、割とプリっとしていて、取り出すときにもかたまりで取りやすいですが、血抜きしていない肝は柔らかくヘニョヘニョなので、取り出すのに苦労しました。
乗合の船でカワハギ釣ってるオッチャンの中には、血抜きしないでそのままクーラーにポイっとしている方もいますが、血抜きの重要度、分かっていただけましたでしょうか。
血抜きの方法
あ。
血抜きをするために必要な道具ですが、十得ナイフ的なものか、はさみでOKです。
利き手に持っていてください。
それから、血抜きはカワハギが生きている時に行ってください。
死んでしまってからでは血流が止まってしまうので、十分に血抜きはできません。
まず、利き手と反対側の手でカワハギの背中側の両サイドを、そっと・・・でも暴れないようにしっかり掴んで下さい。
このとき、カワハギの頭が掴んだ手の親指側、つまり内側にある方が作業しやすいです。(作業って程のものじゃないんだけど・・・)
次に掴んでいるカワハギの片目が上を向くように、ちょっと倒します。
このとき、上を向いてる側が水の外に出ているようにして下さい。
そうすると、呼吸をするために、エラぶたがパカパカしているのがよくわかりますね。
そしたら、そのパカパカしているエラぶたの中に、おもむろにナイフをざっくり入れます。
はさみの場合は、はさみを開いて、刃が上になっている方一方だけをざっくり入れます。
このとき、エラぶたから入れたナイフを反対側にぶすっと刺すのではなく、頭の骨の方(背骨)に向かって斜めに刃を入れるのがコツです。
お腹の方に向かって刃を入れちゃうと、大事な肝に傷がつく可能性が高いです。
この作業、何をしているかっていうと、カワハギのエラを切っちゃう作業なんです。
エラっていうのは呼吸をするところなので、血がたくさん通っています。
なので、エラを切ることで、ダクダクと血が抜けるんですね。
カワハギは、エラぶたが小さいので、エラが切れたか見て確認するのは大変。
もし、どうしても見て確認する場合は、エラぶた自体をちょっと切り拡げると、見やすくなります。
で、エラを切ったら、バケツにドボンして泳がせます。
エラぶたから血が出ている様子が見て取れたら成功です。
そのまま5~6分泳がせて血を抜きます。
この血抜きの方法を上手に実行すると、ついでに活き絞めもできちゃいます。
ナイフを刺すコツで上げた、「頭の骨の方(背骨)」この背骨には、「脊髄」という大事な器官があるのですが、この脊髄をうまいことナイフで傷つけられたら活き絞め成功です。
活き絞めできた!ってサインは、カワハギの頭より下の体色がサッっと白くなるので、すぐ分かります。
毎回絞められるかどうかは経験値を積むしかないでしょう・・・・。
活き絞めできても、血抜きが終わるまではバケツに入れておこう!
運悪く、活き絞めまで行かなかったら、血抜きが終わったら、速やかに海水と氷を入れたクーラーへ。
氷で絞めてフィニッシュです。
よく、「血抜き」と「絞める」が混同されがちですが、両者は別物です。
絞めても血は抜けないし、血を抜いても絞められません。
この違いの詳細は、また別の機会に・・・。